日本ハム・達 中4日で熱投「すごくいい経験。いいターニングポイントになった」 モイネロと堂々投げ合い

 5回、川瀬に勝ち越し打を浴びる達
 6回、ソフトバンクの攻撃が終わり、死球を当てた山川(手前)に謝罪する達(撮影・伊藤笙子)
 6回、ソフトバンクの攻撃が終わり、死球を当てた山川(手前)に謝罪する達(撮影・伊藤笙子)
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 「CSパ・ファイナルS・第6戦、ソフトバンク2-1日本ハム」(20日、みずほペイペイドーム)

 一瞬たりともうつむくことなく、日本ハム・達孝太投手(21)は近い未来のことを考えていた。中4日で上がった最終決戦のマウンドで5回2/3を6安打2失点(自責1)。力投も報われずに負け投手になったが、すでに視線は来季へ向いていた。

 「もうここからは来シーズンに向けて、今日からスタートするので、ポジティブに捉えてね。ホークスはまだこれから試合があって、なかなか自分のトレーニングに励めないと思いますけど、ファイターズはみんな成長できると思うので」

 手応えをつかんだからこそ前向きな敗退だったのかもしれない。「今日は分かっていても打てないようなフォークだったと感じた」。相手エースのモイネロと堂々たる投げ合いに来季への光を見つけた。

 プロ2年目で得た経験、見た景色がある。CSファイナルSも第1、6戦を託され、「すごくいい経験。いいターニングポイントになった」とうなずく。1軍で戦う喜びも難しさも知った1年が今後どう生かされるか-。答えが出るのは来季以降だ。未来のエースが負けを知り、さらに大きく羽ばたいていく。

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