DeNA・三浦監督「みんなに感謝」通算300勝 復活V打の筒香「1球で仕留めることができて良かった」
「楽天0-5DeNA」(5日、ヨーク開成山スタジアム)
復活を告げる一打が、指揮官の節目の白星を呼び込んだ。二回1死一塁。DeNA・筒香嘉智外野手が放った鋭い打球は、左中間へと鋭く伸びた。36歳の一走・宮崎が激走で本塁へ滑り込む。これが決勝打となり、三浦監督に監督通算300勝をプレゼントした。
「1球で仕留めることができて良かったです」。逆方向への痛烈な当たりは、筒香の真骨頂だ。開幕直後から打撃不振に陥り、5月1日に出場選手登録を抹消。約1カ月にわたる2軍生活を経て、3日の楽天戦で1軍に帰還した。この日は今季初マルチ安打もマークし、復帰後3試合で8打数4安打、打率・500、2打点、5四球。「完璧ではないですけど、帰ってきてから良い状態でできてるかなと思います」と手応えを口にした。
復調の時期が、三浦監督の大台到達と重なったのも何かの巡り合わせだ。指揮官の現役時代からともに戦ってきた筒香。昨年、米球界から復帰する際、三浦監督から電話でラブコールを送られ、古巣への帰還を決断した。そんな背番号25は「みんなの頑張りですし、三浦監督の積み重ねた結果」と謙遜しながらも「勝利数を増やせたらと思います」と力を込めた。
球団では別当薫(494勝)、三原脩(461勝)、ラミレス(336勝)に続く4人目の大台到達。三浦監督は冷静に受け止めながらも「チームで勝ってるわけなのでね。毎年1年での勝負ですから。みんなに感謝です」と柔和な表情を見せた。