オリックス・エスピノーザ 333日ぶり星「いい一日になった」粘投5回2/3を3失点
「オリックス4-3広島」(5日、京セラドーム大阪)
粘り強く投げた。走者を背負っても気持ちは切らさない。オリックス先発のアンダーソン・エスピノーザ投手が2024年7月7日・日本ハム戦以来、333日ぶり白星。「いい一日になった」。実感を込めた言葉で今季初勝利をかみしめた。
自分でピンチの芽をつみたかった。味方打線が逆転してくれた六回。2死一、三塁としたところで交代を告げられると、マウンド付近で両手を膝につき悔しげな様子を見せた。それでも我慢強く投じて5回2/3を8安打3失点。「(六回を)投げ切りたい気持ちはあった」。後を託した2番手・山田が矢野を二ゴロに抑えリードを守ってくれた。
悲観的にならないことを心がけた。昨年7月15日・西武戦から前回登板の5月16日・西武戦まで16試合で、球団外国人投手ワーストタイの8連敗。白星に恵まれるように大阪・箕面市の勝尾寺で祈願も。「お礼を言いに行かないと」。柔和な笑顔に充実感がにじんだ。
助っ人の白星でチームは2位浮上。「今日の勝利のために小さなことからコツコツと調整をしてきた」。負の流れを断ち切った助っ人が白星を量産していく。