横浜・織田「44連勝達成したい」注目の“スーパー1年生”闘志 昨秋の神宮王者が松坂世代に挑戦

 「選抜高校野球・選考委員会」(24日、大阪市内)

 第97回選抜高校野球大会(3月7日抽選、同18日開幕・甲子園)の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、昨秋近畿大会王者の東洋大姫路など32校が選出された。昨秋明治神宮大会を制した横浜は、織田翔希投手(1年)を中心に、2006年以来19年ぶりの春のセンバツ優勝を目指す。

 あどけない16歳の笑顔は、大人びた精悍(せいかん)な表情へと変わった。横浜の“スーパー1年生”織田は聖地へ思いをはせる。

 「初めての甲子園なので、泥くさく、1年生らしくプレーしたい。春を一戦必勝で勝ち抜いて、44連勝を達成したい」

 伝説に挑む。昨年11月の明治神宮大会では松坂大輔を擁した1997年以来の優勝を果たし、公式戦15連勝中。エース左腕・奥村頼人投手(2年)と2本柱として登板した右腕も、明徳義塾との初戦で完封勝利するなど全国に名を知らしめた。

 それでもそれは、最強世代が作り上げた公式戦44連勝を目指すチームにとって通過点にすぎない。憧れの松坂氏を「超えたい」と織田。チームが「第4章」と位置づける今冬は体作りに注力しており、毎食後のプロテイン摂取や1日3度の補食で、神宮制覇後から体重は5キロ増えた。「直球のキレが良くなった」と日々、進化を続けている。

 チームの合言葉は「横浜1強」。旧チームから2年生主将を務める阿部葉太外野手は「秋に勝ったからこそ負けられない。監督から『甲子園はウソをつけない場所だよ』とお話をいただいたので『本物の準備』をしていきたい」と力を込めた。 母校の再建を託され5年目を迎える村田浩明監督(38)も含め思いは一つだ。「夏が最終章。その前段階の完成しきっていない中で、どう戦えるか。成長を得たい」。名門復活の物語を聖地に刻む。

 ◇織田 翔希(おだ・しょうき)2008年6月3日生まれ。16歳。福岡県北九州市出身。185センチ、76キロ。右投げ右打ち。足立小1年から足立クラブで野球を始め、足立中では軟式野球部に所属。横浜では1年春からベンチ入り。憧れの投手は松坂大輔。

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