東洋大姫路・岡田監督 履正社時代のメソッド生かし母校強化 19年奥川撃破の再現!横浜にリベンジへ

 センバツ出場を決め喜ぶ東洋大姫路ナイン(撮影・石井剣太郎)
 訓示を述べる東洋大姫路・岡田監督
2枚

 第97回選抜高校野球大会(3月7日抽選、同18日開幕・甲子園)の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、昨秋近畿大会王者の東洋大姫路など32校が選出された。東洋大姫路は履正社を2019年夏の甲子園Vに導いた岡田龍生監督(63)が22年4月から母校を指揮してから、初めて聖地に帰還する。

 母校の名前が呼ばれ、岡田監督は思わず笑みをこぼした。中継が映し出されたスクリーンを優しい目でじっと見つめて余韻をかみしめた。

 「ホッとしている。初出場の初めての甲子園のような気持ちです」

 2019年夏の甲子園で履正社を優勝に導き、22年4月から母校の監督に就任。14年間甲子園で勝てずに低迷している中で再建を託された。今秋は近畿Vを果たし母校を率いて初の聖地出場が決定。「OBとしてぜひ校歌を甲子園で歌いたい」と目を輝かせた。

 古豪復活に向けて履正社時代に培ったノウハウを存分に駆使した。「体作りが履正社で優勝したときの一つの材料」と、就任時には充実した設備のウエートルームの設置を要望。選手に体重のノルマなどを設け、肉体から改革を施して強打のチームを作り上げた。

 神宮大会では最速151キロ右腕の織田ら、好投手がそろう横浜に抑えられて準決勝で敗退した。ただ、岡田監督には履正社時代の19年に星稜・奥川(ヤクルト)にセンバツで抑え込まれた後、夏の決勝で見事に借りを返した手腕がある。「あの時も取り組んだ成果が出た。今も全国トップレベルの投手をどうやって打つか考えてやらなあかんと言っている」。今冬のフィジカル強化も順調に進行。強打で鳴らす岡田野球が聖地に帰ってくる。

 指揮官が主将を務めた1979年を含め4度の4強が春の最高成績だ。「優勝を目標にしないといけない。全国でやれるくらいの力はある」。監督として14度目となる甲子園から母校に紫紺の優勝旗を持ち帰る。(北村孝紀)

 ◇岡田 龍生(おかだ・たつお)1961年5月18日生まれ、63歳。大阪府出身。東洋大姫路、日体大で主将を務め、卒業後は鷲宮製作所でプレー。桜宮で2年間のコーチを経て、87年に履正社の監督に就任。甲子園は春夏通算13度出場。2014年、17年のセンバツで準優勝し、19年の選手権で初優勝。22年4月から東洋大姫路の監督に就任。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス