日本野球機構（ＮＰＢ）と１２球団の理事会、実行委員会が４日、都内で開かれ、ハラスメント行為に対し各球団に相談、通報できる窓口の設置と、来春キャンプで講習会を実施することも決めた。コンプライアンス遵守を徹底し、根絶に向けた取り組みを強化する。

　複数の選手に対するパワハラ行為で、安楽智大投手（２７）が楽天を自由契約になった。これを受け、榊原定征コミッショナーは声明文を発表。「許される行為ではない」「見過ごすわけにはいかない」とし、球界全体で健全な風土作りと、組織の見直しを指示した。

　詳細について井原敦事務局長は「これから考えていく」とした上で、各球団には来年の１月末までに複数の相談窓口を設置するよう指示。講習会は講師の選定も含めてＮＰＢが主催する。また、フリーエージェント（ＦＡ）権の資格取得について、「先発特例」が来季から採用されることが正式に決定した。