オリックス 元阪神の小野が故郷で5年ぶり先発 昨オフに戦力外→育成で入団「戦力外になって」はい上がる

 「ソフトバンク4-9オリックス」(3日、ペイペイドーム)

 4日・同戦の予告先発が発表され、オリックスの小野泰己投手が阪神時代の2018年以来、5年ぶりとなる先発マウンドに上がる。

 この日はペイペイドームで調整し「久しぶりの先発で緊張です」と語った小野。オープン戦で結果を残し、開幕直後に支配下登録を勝ち取った。今季、ウエスタンでは5試合に登板し0勝3敗ながら防御率2・13をマーク。「一度戦力外になって、育成から支配下にと、自分が想像していたような感じになってきているので、しっかり明日、楽しんで投げられたらいいかなと思います」と力を込める。

 2016年度ドラフトで富士大から阪神にドラフト2位で入団。1年目から先発マウンドに立ち、2年目は先発ローテを守って7勝をマークした。しかし以降は右肘の故障や制球難が重なり、リリーフとしての起用が主体に。昨年オフに戦力外通告を受け、オリックスに育成で入団していた。

 早期に支配下登録を勝ち取り、手にした先発のチャンス。「うれしい気持ちもあったが、ここからという気持ちもあったり、半々という感じですかね」と語った小野。福岡県出身の右腕にとっては故郷での登板となるが「地元なので、これも何かいいきっかけになればいいかなと思います。ムダなランナーをためないようにやっていきたい」と意気込んだ。

 チームは4連勝中で単独首位に立つ。オフにプロ野球選手の危機に立たされ、背番号3桁からはい上がった小野が、さらにチームの勢いを加速させる。

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