「オータムフレッシュリーグ、慶大７－３早大」（２０日、草薙総合運動場野球場）

　慶大が早大に、８安打７得点を挙げ勝利した。西武や巨人で活躍した清原和博氏（５５）の長男・正吾内野手（２年・慶応）は「６番・一塁」で出場し、３打数１安打１打点、１四球だった。和博氏も球場で観戦。雨が降る中だったが、傘も差さずに一塁側席から真剣な表情で試合に挑む姿を見届けた。

　３点リードの七回１死一塁で、待望の一打が出た。３球目で１走・本間がけん制死で走者無しとなったが、それでも粘り動じない。５球目を中前へはじき返し、２死一塁とすると、ベンチからは「ナイス！」と声を掛けられた。

　後続は３者連続四球を選び、清原は押し出しで本塁を踏んだ。これまでの２試合で無安打だったが、得点につながる安打を決め、安堵（あんど）の表情。「よかったー！」と叫び、ベンチに戻った。この一打には、和博氏も笑顔で喜んだ。

　１９日の富士市立高との試合後には、「（早大には）秋のリーグ戦で負けてしまったので、最高の準備をして臨みたい」と話していた清原。有言実行で、雪辱を果たした。