慶大・清原ジュニア さらなる成長を目指し「最高の準備をして臨みたい」
「オータムフレッシュリーグ、慶大8-2富士市立高」(19日、富士総合運動公園野球場)
慶大が富士市立高に、規定により8回打ち切りで勝利した。西武や巨人で活躍した清原和博氏の長男・正吾内野手(2年・慶応)は七回一死の場面で代打出場し三飛だった。その後は一塁の守備に就き、最後まで守り切った。
「一発で結果を残すコツは実践でしか練習できないので、打席に立たせてもらったことに感謝しています。結果的に一発で仕留めることができなかったので、引き続き練習したい」
オータムフレッシュリーグは、18日に開幕。同日の試合では、「6番・一塁」で先発も、4打数無安打。悔しい表情で天を仰ぐ姿も見せた。だが、入部時から着実にレベルアップはしている。
少年野球以来、野球に再び取り組み始めたのは大学に入学した昨年春だ。中学ではバレーボール、高校ではアメリカンフットボールに打ち込み、大学に入って久しぶりの野球。初めは、変化球への対応が課題だったという。
だが、入部当初からフリー打撃ではバッティングピッチャーに直球と変化球を織り交ぜた投球を頼み、ティー打撃ではワンバウンドの球を打つなど、工夫を重ね対応力を向上。「打席に立たせてもらって、自信にもつながって成長した」と、自身も成果を実感した。
入部2年目の今春には、東京六大学フレッシュトーナメントに出場。今秋には、リーグ戦の初出場も果たし、6年間のブランクも飛躍を見せた。
だが、それでも課題を見つけ、さらに上を目指す。今オフの目標は体重5キロアップ。ウエートトレーニングやバットの振り込みで現在の88キロから93キロに増量し、鍛錬の冬を誓った。
今リーグの最終日となる20日には、早大との対戦がある。試合前には、いつも連絡をくれるという父。父からの「頑張れ」を胸に、「最高の準備をして臨みたい」。今年1年の集大成を見せつける。