清原氏次男・勝児 決勝2ラン 父の前で劇弾「よかった」 慶応センバツへ前進

 勝児をスタンドで祈るように見守る清原和博氏
 常磐大高に競り勝ちナインとタッチを交わす清原勝児(左手前)
 4回、勝ち越しの左越え2ランを放つ慶応・清原勝児(撮影・開出牧)
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 「秋季高校野球関東大会・1回戦、慶応5-3常磐大高」(22日、レジデンシャルスタジアム大宮)

 来春センバツ出場の参考資料となる関東大会は1回戦3試合が行われ、慶応が常磐大高を下し、来春センバツ出場に一歩前進した。西武、巨人などで活躍した清原和博氏(55)の次男・勝児内野手(1年)は「7番・三塁」で先発出場。高校通算8号(公式戦2号)となる勝ち越し2ランを含む3打数2安打2打点と大活躍した。

 清原の一振りで球場に奇麗な金属音が鳴り響いた。「感触は良かった。とにかくセンター返しでチームに貢献するという思いだった」。同点に追い付かれた直後の勝ち越し2ランに、球場に駆けつけた観客から大きな拍手が湧き起こった。

 父の前で初めて放った本塁打は、勝利をぐっと引き寄せる豪快な一発となった。1-1の四回1死一塁で「インコースを張っていた」とカウント2ボールから内角真っすぐを強振。「1球で仕留められた」と左翼ポール際の芝生エリアにたたき込む高校通算8号に、満面の笑みでダイヤモンドを駆け抜けた。

 公式戦初本塁打となった神奈川大会・上矢部戦には和博氏は足を運んでいなかったが、この日は慶応ベンチ上の一塁側スタンドで観戦。快音が響くと同時に立ち上がり、初めて見る次男の本塁打に右拳を突き上げて大喜びした。

 ユニホームの左肩裏側には和博氏が西武時代のヘルメットにつけていた背番号3のワッペンを縫い合わせているという。「県大会で本塁打を打った前日夜につけてもらった。自分からつけたいと言った」と清原。尊敬する父の前で躍動し「見に来てくれてうれしい。お父さんの前で打ててよかった」とはにかんだ。

 4強入りを懸けた25日の昌平戦で勝利すれば来春センバツ出場に当確ランプがともる。チームとしては5年ぶり、清原にとっては初の聖地にあと一歩となった。「父も活躍した夢の舞台。次も勝って夢の舞台に行きたい」。自身のバットで勝利に導き、必ず父と同じ舞台に立ってやる。

 ◇清原勝児(きよはら・かつじ)2005年5月1日生まれ、17歳。東京都港区出身。173センチ、89キロ。右投げ右打ち。内野手。幼稚園年長からオール麻布で野球を始め、慶応中では世田谷西シニアでプレー。慶応では1年秋からベンチ入り。父は西武、巨人などで活躍した清原和博氏。高校通算8本塁打。50メートル走6秒5。

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