西武 退任の辻監督が源田に感謝「あの子がいなかったら優勝はなかった」熱い思い語る
「パCSファーストS・第2戦、ソフトバンク8-2西武」(9日、ペイペイドーム)
西武は9日、辻発彦監督が今季限りで勇退することを発表した。CSファーストSの敗退決定後、奥村剛球団社長が報道陣の取材に明かした。後任については決まり次第、発表するという。
ペイペイドームで取材に応じた辻監督は選手に感謝の思いを伝えるなかで、特に源田への熱い思いを語った。低迷するチームを立て直した要因として、「ここまできたのは、同じ年にドラフトで入ってきた源田の存在が一番大きかった気がします。あの子がいなかったら優勝はなかった気がします」と、6シーズンをともにした正遊撃手を称えた。
辻監督の就任前、西武は3シーズンでBクラスと低迷。源田は辻監督が就任した16年度ドラフト3位で西武入りした。「ライオンズを立て直すにはこの選手が育たなかったら無理だと思った中で、源田が入って、1年目から守りだけでも貢献してくれて、源田には本当に…」と言いかけたところで、「そこだけ書かないで下さいよ」と要望。他選手の貢献にも感謝し、「山川もあれだけ打ってくれて、森もそうですし、みんなそうですけど、やりたい野球はショート源田がいなかったらできなかったっていう事ですよね」と、うなずいた。
辻監督は17年に就任して18、19年はリーグ連覇を達成。6年目の今季は前年の最下位から巻き返したが、3位で3年連続V逸となった。それでも低迷していたチームを再建し、6年間で5度のAクラスと手腕を発揮した。