ヤクルト・村上 最終打席で決めた56号は会心「手応えばっちり」呪縛解かれ安ど「長い1本だった」

 記念撮影に応じる56号本塁打を放った村上(撮影・金田祐二)
 7回、56号を確信し打球を笑顔で追う村上(撮影・高石航平)
 7回、56号を放った村上をハグで迎える高津監督(撮影・高石航平)
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 「ヤクルト8-2DeNA」(3日、神宮球場)

 すでに優勝を決めていたヤクルトがCSで対戦する可能性があるDeNAに快勝して、リーグ最終戦を終え、リーグ戦を締めくくった。村上宗隆内野手が球界18年ぶり、令和初の三冠王に輝いた。最終成績は打率・318、本塁打56本、打点134だった。

 日本選手最多の56号の期待を背負い続けてきた村上。レギュラーシーズン最後の打席となった七回。DeNA5番手の入江のインコースの直球をジャストミート。61打席ぶりの快音で、歴史の扉をこじ開けた。試合後は「手応えはばっちり。タイミングも合っていた」と振り返り「ホッとしましたし、長い1本だった。本当にホッとしました。最終打席というより、打撃フォームを修正しながら、動画を見て感じたところを表現できたらと思っていた。こうして最後の打席で打てたのは自分でもビックリしてます。最後のご褒美と思って喜びたい」と、うなずいた。

 13日の巨人戦で王貞治氏に並ぶ55号を放ったが、その後は苦しんだ。バレンティンのNPB史上最多60本も視野に入った中で、この試合まで13試合、57打席ノーアーチというまさかの“停滞”。それでも最後は自分の力で殻を打ち破った。「打った感触と打球を見ながら、久しぶりのホームランだったので、この感じは気持ち良いなと思った」。偉大な王氏の記録を塗り替えたが「今季こうして、偉大な方の記録を破ることができて、うれしいですけど、もっともっと王さんだったり野村さんだったり、色々な先輩がすごい偉業を成し遂げている。僕もこれから続けて行くことが大事なので、もっともっと長いシーズン残せるように頑張りたい」と、未来を見据えた。

 04年の松中信彦以来18年ぶり史上8人目、1982年の落合博満(ロッテ)の28歳を大きく更新する史上最年少三冠王。「まだ実感はわかない。達成できたのはすごくうれしい」。60本、そしてその先の夢は、来季以降へと続いていく。

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