「日本ハム３－１１ロッテ」（２８日、札幌ドーム）

　日本ハム・新庄ビッグボスが試合後のセレモニーで、来季も続投することを表明した。

　この日は札幌ドーム最終戦で超満員。事前に自身のインスタグラムで「突然ですが９月２８日　札幌ドーム最終戦　皆さまにご報告があります」と“予告”していたこともあり、ファンの注目が集まっていた。

　球団は昨季の就任時に複数年契約を提示。だが、本人の意向で単年契約になった経緯もあり、来季続投は既定路線だった。ただビッグボス自身は来季への熱い思いを語りつつ「（チームが）成長できないと思ったら分からない」と言葉を濁していた。

　球団は来季から北広島市のエスコンフィールドに移転し、新たなスタートを切る。

　新庄監督は試合後のセレモニーであいさつし、「今年は悔しくて悔しくてたまりませんでした。開幕してから数カ月がたち、まわりから『お前のめちゃめちゃの考え、采配で選手をおもちゃにするな。ファンは宝物と言っておきながら、勝つ気ねえじゃねえか。ファンは勝ちが見たいんだ。頼むから、辞めてくれ。なんであの選手を使わないんだ。もうちょっと勉強しろ』そういう毎日を過ごしました。でも、選手を成長させるために、一年間、ぶれずにやり通しました」と語ると、拍手を浴びた。

　続けて、「しかし、結果はファンを悲しませた断トツの最下位。この責任は監督、ビッグボスが悪いです。本当に本当に、短い一年でしたけど、今シーズンをもって、ビッグボスのユニホームを脱ぎます。ありがとうございます」と、ユニホームを脱いでマウンドに置いた。

　退場し、しんみりとした空気を流す演出をみせたが一転、再登場。“ＳＨＩＮＪＯ”のネーム入りユニホームで「きょうの午後４時、川村社長から呼ばれ、希望しかないファイターズの指揮を来年もとってほしいと言われました。その返事はまだしてません。まず、きょう、ここにきているファンのみんなに聞きたい。来年、新庄剛志で監督の指揮をとってもいいですか？」と言うと、ファンから拍手を浴びた。

　その声を聞き、「たまに突拍子もないことをしてしまいますが、根はいいやつです。川村社長、いま、返事します。よろしくお願いします！」と正式に受諾となった。

　さらに、早くも来季の開幕投手を加藤とサプライズ発表。「来年は２位も６位も同じ。日本一だけを目指してぶれずにやっていきます。みなさんついてきてください！」と呼びかけた。