思わぬ大勝に仙台育英・須江監督「甲子園の怖さ」東北悲願V王手も緩めず「白河の関はまだ見えてない」

選手に指示を出す仙台育英・須江航監督(撮影・石井剣太郎)
決勝進出を決め、アルプススタンドの応援団に応える仙台育英ナイン(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・準決勝、仙台育英18-4聖光学院」(20日、甲子園球場)

 史上初の東北対決となった準決勝第1試合は仙台育英が19安打で大量18点を挙げ、15年大会以来7年ぶりの決勝戦進出を決めた。18得点は準決勝最多タイ記録。投手陣は2年生3人の継投で、聖光学院の反撃を退けた。

 思わぬ大勝に仙台育英の須江監督は試合後「点差ほど実力差はない。聖光学院がここ数年、東北の高校野球を引っ張ってきた中で向かっていった。初回に複数点を入れられていたら、逆の展開もありえた。甲子園の怖さを感じた。打線は繋いでいく意識、実践してくれて頼もしかった。選手がよく考えて勝ちながら学び、実践してくれた」と、振り返った。

 2年生3投手の継投で、背番号1の古川ら3年生を温存に成功。「できればこの(2年生)3人で投げ切れれば、決勝にいい形で望めると思っていた。高橋が初回1失点で粘ってくれたことに尽きる」とうなずいた。

 東北勢の決勝進出は18年大会の金足農(秋田)以来4年ぶり10度目、春も合わせると13度目で、まだ優勝はなし。深紅の優勝旗が東北悲願の「白河の関越え」なるかに注目が集まる。ただ、須江監督は「決勝とはいえ、まだまだ白河の関は見えてないぐらいの距離感。もう1回自分達が何を積み重ねてきたかを考えて、身の丈に合った野球で戦いたい」と、見据えた。

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