巨人・原監督4連敗5位に苦言「競り合い強くならないと」 西勇に沈黙、3安打で9度目零敗

 「巨人0-4阪神」(19日、東京ドーム)

 何とももどかしい。歯がゆさだけが残った。東京ドームは何度も大きなため息に包まれた。巨人は接戦を落とし痛恨の4連敗で5位転落。原監督は厳しい表情で「競り合いには持ち込んでいるんだけどね。競り合いに強くなっていかないといけませんね」と苦言を呈した。

 打線は西勇の前に手も足も出なかった。両コーナー、低めを突かれて五回2死まで無安打。4点を追う八回2死一、二塁と反撃のチャンスはつかんだが坂本が二飛に倒れた。指揮官は「もっと打線も打たないといかん、ですけどね」とぴしゃり。今季9度目の完封負けとなり、阪神戦の4度が対戦したセ球団別のワースト記録だ。

 守備では軽率な配球が響いた。八回、先頭の投手・西勇に対し、クロールがカウント1-1から甘い直球を中前に痛打され出塁を許した。傷口が広がり、この回に痛恨の3失点。「先頭の投手に簡単に打たれるというね。そこは大いに(捕手の)大城は考えないといけないね。不用意に投げたわけではないだろうけど、ああいうのは大きい」と苦言が止まらない。

 攻守に精彩を欠いて、競り合いでの弱さを露呈。借金5で最下位の中日に2・5ゲーム差に迫られた。巨人軍が正念場を迎えた。

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