新庄ビッグボス 珍事連発で黒星 打球挟まり逆転取り消し&打球尻直撃 「明日は楽しいゲーム」を
「日本ハム2-8楽天」(17日、札幌ドーム)
試合の流れを変える珍事は1点を追う三回に訪れた。2死一、二塁から日本ハム・今川優馬外野手(25)の痛烈な一打は左翼線へ。2者が生還、今川も三塁へ。2点適時三塁打で逆転…したはずだった。だが、ここで審判団が協議に入った。
ファウルゾーンを転々とした打球はフェンス最下部とグラウンドの間に挟まって止まる。抜き取ろうとした左翼・島内がバランスを崩すほどはまり、数秒間のロスが生じた。
協議を終えた責任審判の川口三塁塁審は「打球がフェンスの隙間に挟まったので打者、二塁打、走者二、三塁で再開します」とアナウンス。エンタイトル二塁打扱いとなり、場内が騒然とする中、今川は二塁に、生還していた一走・近藤は無情にも三塁に戻された。逆転は幻となった。
押せ押せムードに水を差す珍事。今川は「逆転して一気に流れが来るかなと思ったんですけど、なかなかうまくいきませんね」と話すしかなかった。
初回には珍プレーも飛び出した。先制打を放った近藤が、続く野村の一、二塁間の打球が尻に当たり守備妨害でアウトに。野村には安打が記録された。
珍プレーに始まり珍事に逆転を阻まれた一戦。チームは今季の楽天戦負け越しが決まり、新庄ビッグボスは「明日は楽しいゲームができるようにする」と伝言を残し、引き揚げた。