高松商・浅野 イチローの教え“足攻”魅せた 打だけじゃない!二盗からの本塁生還

 1回、山田の適時打で本塁に滑り込む高松商・浅野(撮影・伊藤笙子)
 ベスト8進出を決め、ガッツポーズの高松商・浅野(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、高松商2-1九州国際大付」(15日、甲子園球場)

 3回戦4試合が行われ、第1試合では高校通算66本塁打を誇る高松商(香川)の浅野翔吾外野手(3年)が足で存在感を示し、52年ぶりの8強進出に貢献した。

 一発こそなかったが、浅野は足でスタンドを沸かせた。初回、先頭からの打球が二塁へと高く弾むと、50メートル走5秒9という快足を生かして内野安打に。拍手が注がれた全力プレーとなったが、これだけでは終わらない。

 1死を挟み3番・渡辺升翔内野手(3年)への初球だった。「右打者に対してチェンジアップが多いのはわかっていた」と、配球を読み切り二盗に成功。さらに渡辺の四球後、山田一成内野手(3年)の左前打で先制のホームに滑り込んだ。

 “イチローの教え”が生きた。昨年末にイチロー氏(48)から指導を受けるまで、投手が投球動作に入ってからの第2リードを飛び跳ねながら取っていたという。ただ「打者のインパクトを静かに見たい」という言葉を受け、頭と目線をあまり動かさないリードに変更。「しっかり状況判断できるようになった」と成果を発揮した。

 プロのスカウト陣からは初戦で2本塁打した打撃だけでなく、走塁の評価も高い。七回に右飛に倒れるまで初戦から7打席連続出塁も記録。12日には3年生のレギュラー2選手が離脱し「準決、決勝ぐらいで帰ってこられる、と言っていた。あの2人が帰ってくるまで、と目標を変えました」ときっぱり。目標だった52年ぶり8強にも満足はしない。仲間のためにもさらなる高みを目指す。

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