惜敗の九州国際大付 2年生スラッガー佐倉へ楠城監督「覚悟して厳しい冬を過ごさせたい」

9回、投ゴロに倒れた九州国際大付・佐倉侠史朗(撮影・伊藤笙子)
2回、浅嶋大和 の適時打で生還した九州国際大付・佐倉侠史朗(撮影・伊藤笙子)
高松商に敗れ、試合後整列する九州国際大付・佐倉侠史朗(右奥)=撮影・伊藤笙子
3枚

 「全国高校野球選手権・3回戦、高松商2-1九州国際大付」(15日、甲子園球場)

 九州国際大付(福岡)が高松商(香川)に競り負けた。今春のセンバツでは8強も、3回戦で姿を消した。九州国際大付・楠城徹監督(71)は「思い切りの良さというのが、なかなかでなかったですよね。最後の夏でこの場(甲子園)に立ったら伸び伸びやらせてあげたかったんですけど、自分の責任でもあるのかなと思っています」と悔やんだ。

 182センチ、104キロの体を誇る、巨漢スラッガー・佐倉侠史朗内野手(2年)は「5番・一塁」でスタメン出場。二回1死、中前打を放ち、今夏の甲子園初安打を放った。しかしその後は抑え込まれ「2打席目は少し押し込めたのかなって思ったんですけど、それも少し打ち損じてましたし、3、4打席目も自分の打ち損じだったので、そこは相手投手もうまかったんですけど自分の実力不足だと思います」と反省した。

 だが、目の前で目指すべき選手もできた。高松商のプロ注目選手・浅野翔吾外野手(3年)だ。佐倉は「やっぱり恐怖でしたし、すごいオーラがあるなっていうのは感じましたし。打撃面じゃなく走塁もできるっていうのも見せてもらいましたし、すごいリーダーシップというかチームを引っ張る力っていうのも自分は見てて伝わって、すごいお手本になるような選手でした」と話した。

 まだ2年生。あと二回も甲子園に帰ってこられるチャンスがある。佐倉は「甲子園に帰ってくるだけでは意味が無いので、そこでしっかり自分が打って勝てるようにしたいです」と意気込んだ。楠城監督も「佐倉に関しては甲子園で打っていないんですから。それを覚悟して厳しい冬を過ごさせたいなと、そう思いました」。選手の成長のため、指揮官が鬼となりそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス