仙台育英が逆転で8強一番乗り!明秀日立を接戦で下し“継投戦”制す

4回、センターへ適時打を放つ仙台育英・岩崎生弥(撮影・伊藤笙子)
力投する先発の仙台育英・湯田統真(撮影・伊藤笙子)
7回、岩崎生弥の中犠飛で勝ち越しのホームを踏んだ仙台育英・秋元響(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、仙台育英5-4明秀学園日立」(15日、甲子園球場)

 3年ぶり29度目の出場となった仙台育英(宮城)が、明秀学園日立(茨城)を接戦で下して8強一番乗りを果たした。

 夏の甲子園初出場の明秀学園日立打線は二回、先頭打者の石川が仙台育英先発・湯田から右二塁打を放ってチャンスメーク。さらに、1死一、二塁とすると、武田が先制の中前適時打を放った。仙台育英は二回途中に背番号1の古川に早くも投手交代。三回に1点を失うと、2-1の四回には武田に左翼ポール際のソロを被弾した。五回から登板した仙台育英の3番手・斎藤蓉も六回に1失点。七回には4番手・高橋に継投した。

 対する仙台育英打線は、2点ビハインドの三回に山田のスクイズで1点を反撃。四回は代打・岩崎が明秀学園日立2番手・猪俣から中前適時打を放った。2-4の七回には、押し出し四球2つで同点に追いつくと、途中出場の岩崎が決勝の犠飛を放った。

 継投の多さが目立った一戦。仙台育英は投手4人の小刻みな継投で大量失点を許さず。明秀学園日立は先発・石川、右翼で先発出場した猪俣と投手2人で継投6回と頻繁に入れ替わった。四回途中に猪俣が2番手で登板すると、五回途中に3番手として再び石川が。さらに六回2死から再度猪俣にスイッチ。七回は無死満塁から石川がマウンドに上がり、1点を失うと猪俣に5度目の継投で2点を失い勝ち越しを許した。

 仙台育英の須江航監督は「本当に強かった。ちょっとした運の差だけでした」と振り返り、相手の細かい継投策については「どこかで崩れてくれればと思ったけど、継投に押されていた。ただ最後はよく分析して打席に立ち、結果を出してくれた」と選手をたたえた。

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