塩見“脱出”弾 値千金の決勝2ラン ヤクルト7連敗で止めた!両リーグ最速60勝

 4回、勝ち越し2ランを放ち村上(右)とタッチを交わす(撮影・開出牧)
 4回、勝ち越し2ランを放つ塩見
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 「ヤクルト4-1DeNA」(14日、神宮球場)

 グッと拳を握った。盛り上がるベンチに、ヤクルト・塩見泰隆外野手が笑顔で応える。「自分としても最近苦しくて、何とかバットに当てるんだという気持ちでした」。悩み、もがいていた中、連敗を「7」で止める13号決勝2ラン。トンネルの先に光があった。

 同点で迎えた四回だ。直前には円陣を組み、サンタナがストレートの四球を選んだ。「最近、全くチームに貢献できていなかったので」。気持ちを奮い立たせて向かった打席で、初球を振り抜いた。打球は右翼席へ一直線。値千金の決勝2ランに、喜びがあふれた。

 久しぶりに電話をかけた。これまで何度も助言をもらってきたメンタルトレーナーに直近の不振を相談。それほどまで追い詰められていた。「自分の成績も、気持ち的にもすごく落ちていたので」。コロナ感染から復帰後は13試合で、打率・143に低迷。10日の広島戦では悔しいスタメン落ちも味わった。

 「悔しかったですし、もう一回やってやるぞという強い気持ちになりました」

 救ったのは、シンプルな考え方だ。無安打に沈んだ夜も、打球が野手の正面を突く“アンラッキーな凡打”を数えた。好不調の波の中でポジティブ要素を探し、「理想的な打席が送れたなら、無安打でもいいじゃないか」。言い聞かせながら、耐え抜いた日々。両リーグ60勝一番乗りでようやく笑えた。

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