日本ハム・近藤「最高の誕生日」バースデー逆転サヨナラ3ラン 新庄Bボスも大喜び
「日本ハム5-3西武」(9日、札幌ドーム)
29歳の誕生日を劇的な一発で飾った。日本ハムは1点を追う九回。代打・杉谷、清宮の連打で無死一、二塁の好機。フルカウントから手応え十分の打球は、悲鳴に近い歓声が響く中、右翼ポール際に突き刺さった。近藤健介外野手が自身初の逆転サヨナラ3ランだ。
「こんなに足が震えたのも、手が震えたのも久々。頭が真っ白になっています」。お立ち台で最高の笑顔がはじけた。
「正直、バント(のサインを)出してくれと思ったんですよ」と明かした。サインは“打て”。稲田コーチに呼ばれ「思い切りいけ」とアドバイスされた。「チャンスで最悪なことを考えちゃう。イナさんに呼ばれて迷いが吹っ切れた」。弱気の虫を封印。フルスイングにつながった。
新庄ビッグボスは「素晴らしい打球だった」と顔を紅潮させてまくし立てた。五回は万波がスクイズ失敗。六回は今川がバスターエンドランを空振り。中盤の好機を逸していただけに「僕の2つのミスを帳消しにしてくれた」と感謝しきりだ。
8月9日、野球の日。「(母校の)横高(横浜高)も勝ちましたし。周りがつないでくれて最高の誕生日」。二十代最後の1年を「行動でも結果でも引っ張っていける存在になっていかないといけない」と誓う。若いチームの支柱として、存在感を発揮していく。