侍・栗山監督が初采配「野球に感謝」久々の実戦「思ったより違和感はなかった」

 「U-23NPB選抜8-6大学・社会人選抜」(1日、神宮球場)

 “侍装束”に身を包んでの初采配。U-23NPB選抜を率いた侍ジャパンの栗山監督は「半年(ユニホームを)着てなかったけど、思ったより違和感はなかった」と率直な感想を口にした。

 久々の実戦。ベンチの中でさまざまなことが思いを駆け巡る。「ゲームの動き、先読み、選手の調子…そういうものが一気に頭の中を走り始めるので、それがどれくらいかなと思って見ていた」と勝負勘を確かめるように試合を見つめた。

 真剣なまなざし、柔和な笑顔-野球を楽しむ姿が見られた指揮官。「若い選手たちがプロアマ越えて躍動する姿を見ていると、本当に野球に感謝という思いになる」と話した。

 ただ、それだけではない。今年3月に予定されていた強化試合・台湾代表戦が新型コロナ禍で中止となり大事な実戦の場を失ったが、来年3月のWBC本番は待ってはくれない。4安打の楽天・黒川、先発して1回無失点の中日・根尾ら若い力のアピールがあった。

 「大活躍する選手もいるし、なかなか結果が出ない選手もいるが、正直WBCって一発勝負なんで。そういうものを見ている」と栗山監督。試合後は円陣でナインに声を掛けた。1人でも多く日の丸を背負う選手に-。その思いを込めて。

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