履正社・多田監督 夏の大阪桐蔭強さ痛感 就任4カ月で大一番「やっぱり勝負強いなと」

 「高校野球大阪大会・決勝、大阪桐蔭7-0履正社」(30日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 ライバルの強さを痛感した。履正社・多田晃監督(44)は大阪桐蔭に0-7で完敗後、「夏の桐蔭さんの強さっていうのを改めて分かりました」と振り返った。

 長年コーチとして支えてきた前監督の岡田龍生氏(61=現東洋大姫路監督)の後を受け継ぎ、就任して約4カ月で大阪桐蔭との大一番。2年生左腕・前田の前に本塁が踏めず、相手打線の強打にも飲まれた。「集中力の高さに勉強させられました。やっぱり勝負強いなと」と指揮官は悔しさをかみしめた。

 バットでチームをけん引してきたプロ注目の光弘帆高内野手(3年)は「勝てば甲子園負ければ終わり、悔いないように」と今夏への意気込みを語ってきた。納得のいく高校野球生活にしようと、試合前日も元球児の父とバットを振り込んだ。

 難攻不落の左腕相手に第3打席まで無安打。それでも7点差の八回無死で、真っすぐを捉えた鋭い打球は二遊間を抜ける中前打となった。意地で放った一打に感謝するのは支えてきてくれた両親。「親のサポートがあったから頑張れた」と声を震わせた。今後は大学進学を目指す。

 新体制で初めての夏は惜しくも準優勝。指揮官は「監督が代わるっていうのはすごい大きいこと。それでも3年生はよくついてきてくれました」と選手たちをねぎらった。

 ◆多田晃(ただ・あきら)1978年5月20日、44歳。大阪府吹田市出身。高校時代は履正社でプレーし、甲子園出場はなし。卒業後は社会人として働きながら通信課程で教員免許を取得し、2004年から桜宮コーチに。06年から履正社のコーチに就任。同校では「情報」の授業を担当している。

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