投手根尾の将来性に太鼓判 佐藤義則氏「来年は先発ローテ入りしている可能性もある」

 4年目を迎えた中日・根尾昂(22)が投手に転向した。大阪桐蔭時代はセンバツで2年連続胴上げ投手になった実績もあるが、果たしてプロの世界では通用するのか。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(67)は「投手としての将来性は十分に感じる。先発としてやっていける」と太鼓判を押した。

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 根尾が投手として新たなスタートを切った。転向した直後は上体に頼った投げ方をしていたのが気になった。左足が前に出るのが早く、腕が遅れて出てくるので体が開いたような投げ方になっていた。それが高めに浮く要因にもなっていた。

 野手は素早く投げることが求められるんだけど、投手は大きなフォームで投げることが大事になる。そのあたりの違いもあって、最初は上体に頼った投げ方になっていたんだけど、登板を重ねるごとにそれも解消されてきて、投手らしい投げ方になってきている。

 入団して今年で4年目。野手として頑張ってきたけど、なかなか結果を残せなかった。野手にこだわってきただけに本人も悔しさはあると思うけど、投手に転向したことは彼にとっては良かったんじゃないかな。

 投手としての将来性は十分に感じる。フォームも変な癖はないし、ストレートも150キロ以上出る。スライダーもとてもいいものを持っている。もっとブルペンで投げ込んでいけばスタミナもついてきて、コントロールも安定してくるだろう。先発として十分にやっていけると思う。

 考えてみれば、投手としてのキャンプはまだ一度も経験していないわけだからね。今秋、そして来春のキャンプでしっかりと投手としての練習を積めば、来年は先発ローテ入りしている可能性だって十分にあると思う。

 今は1軍で中継ぎとして短いイニングを投げているけど、中日は中継ぎの数もそろっているのだから、1軍に置いておくよりもファームの方で先発として勉強させた方がいいんじゃないかな。ある程度、経験を積めば、今季中に1軍でも先発として投げられると思うよ。それぐらい彼は投手として素晴らしいものを持っている。どんな投手になるのか、とても楽しみだ。

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