大学、社会人の選抜チームとプロアマ記念試合（８月１日・神宮）を行うＵ－２３ＮＰＢ選抜のメンバーが４日、発表された。野手から転向したばかりの中日・根尾昂投手（２２）は投手で選ばれた。昨年１２月に就任した日本代表の栗山監督が初采配を振る。大学、社会人選抜チームは日体大・矢沢宏太投手（４年・藤嶺藤沢）や立大・山田健太内野手（４年・大阪桐蔭）らが選ばれた。

　“花相撲”で済ませる気はさらさらない。投手として進化のチャンス。大阪桐蔭高時代にＵ－１８に選出されて以来、プロで初めて日の丸を背負うことになった根尾は「選んでいただいたいてありがとうございます。自分の投球ができるように頑張ります」と静かに闘志を燃やした。

　５月２１日の広島戦（マツダ）で１軍投手デビューを果たし、６月２１日に投手へ登録を変更した。ここまで７試合で０勝０敗、防御率３・１８。最速１５２キロを計測し、プロ初ホールドもマークした。

　大学、社会人選抜チームでは、大阪桐蔭時代にともに１８年の甲子園春夏連覇に貢献した今秋ドラフト上位候補の立大・山田が選出された。元チームメート同士の対戦にも注目が集まりそうだ。

　指揮を執る侍ジャパンの栗山監督とは、２月に沖縄春季キャンプで対面。熱視線を送られ、会話も交わした。戦う場所は打席からマウンドに変わっても期待は無限大。根尾が日の丸の舞台をステップに、成長の階段を上っていく。