厳しい台所事情の投手陣にさらなる試練だ。２８日・中日戦（山形）で先発予定だった巨人のＣ・Ｃ・メルセデス投手（２８）が２７日、発熱のため「感染拡大防止特例２０２２」に基づき、出場選手登録を抹消された。代わってファームで調整していた高橋優貴投手（２５）が同戦に先発する。

　メルセデスは２６日に３８度台の発熱があり、翌２７日に新型コロナウイルスのＰＣＲ検査を受けた。陰性と判定されたが大事を取り、登板を回避した。チームは２４日からの首位・ヤクルトとの３連戦で計３２失点を喫し、投手陣の再建が急務。その中で今季５勝を挙げている左腕の離脱は、手痛いアクシデントだ。

　急きょ出番が回ってきた高橋は「どんな状況でも粘り強く投げたい。ファームでやってきたことをしっかり出せるように頑張る」と気合を入れた。山形、郡山と続く“東北シリーズ”から巻き返しを図る巨人。昨季チームトップの１１勝を挙げた背番号４７が救世主として勢いを運んでくる。