原巨人“もろさ”露呈し4連敗 リーグワースト45失策 得失点差マイナス25

 1回、投手交代を告げる原監督
 9回、A・マルティネス(奥)にサヨナラ打を許した巨人のビエイラ
 中日にサヨナラ負けを喫し、引き揚げる巨人ナイン
3枚

 「中日4-3巨人」(18日、バンテリンドーム)

 巨人が“もろさ”を露呈した。今季初のサヨナラ負けで、首位・ヤクルトに9ゲーム差をつけられた。最大13・5ゲーム差をつけていたはずの阪神が3位に浮上し、3・5ゲーム差に迫っている。

 守備や走塁のミスが重なった、勝ちきれない典型のような試合。守備では2失策し、リーグワーストの45失策となり今季69試合目で昨季、両リーグ最少だった失策数に並んだ。守備の細かいミスについて原監督は「そういうところです」と険しい表情を浮かべる。

 最大11あった巨人の貯金は3まで減った。一体、何が起こっているのか-。ポイントは“得失点差”にあると感じる。今季チーム253得点はリーグ2位だが、278失点は12球団ワーストの数字で得失点差はマイナス25。首位・ヤクルトのプラス58、3位・阪神のプラス26と比較しても、大きな差がある。

 リーグ戦再開前に原監督は「俺、こんなシーズン初めて。得失点差がマイナスっていうのは本当にない」と語っていた。これまでは守護神の新人・大勢が抜群の安定感を示すなどして、落とせない接戦をモノにしてきた。だがミスを連発し、全体にほころびが出始めた今、得失点差マイナスのチーム状況が示すように、逆境をはねのける“反発力”が出てこない。

 それだけに、まず得失点差をプラスに変えることが喫緊の課題になるだろう。この日、先発のアンドリースが序盤で負傷降板し、リリーフは奮闘したが…原監督は「なかなか4点目が重かったというところかな」と語った。相手より1点でも多く、そして1点でも少なく-。ペナントを戦い抜くチーム力が求められる。

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