新庄ビッグボス 奇策ズバリ!石川亮が2ランスクイズ一発成功&鈴木に“千手観音投法”指示
「日本ハム10-0中日」(11日、札幌ドーム)
日本ハムは奇想天外のビッグボス野球がさく裂だ。「みんな元気ハツラツで気持ち良かったッス!」とご満悦の新庄ビッグボス。場内を驚がくさせたのは3点リードの五回の攻撃だ。
1点を加えてなお1死二、三塁。石川亮がカウント1-2と追い込まれた4球目にボスが動いた。三走・谷内、そして二走・今川もスタートを切ってのスクイズを敢行。石川亮が一塁手の前に転がすと、谷内に続いて今川も本塁へ生還した。
驚きのスリーバント2ランスクイズ成功に、あ然ぼう然といった表情の中日・立浪監督。対照的にボスは両拳を突き上げて大喜びだ。
「点が入ったうれしさではなく、キャンプでやってきたことを打者も走者もサインミスなしに一発で成功したのがすごくうれしい」
スクイズ成功に「This is BIGBOSS baseball」と石川亮。ボスも「俺が何をしでかすか分からないというのが選手に伝わっている」と自身の発想の浸透を喜んでいた。
さらに、下手投げの鈴木へボスは「俺(試合の)30分前に言った。下から投げて、上からも投げなさいって」と指示。九回に登板の鈴木は先頭・溝脇に下手で1-2と追い込み、突如4球目に横手から139キロ直球で空振り三振を奪った。
「そりゃあ(打者は)慌てますよね」と“千手観音投法”誕生に笑顔のボス。「(スクイズも)もう警戒される。また違う作戦という、駆け引きになってくる」。楽しく、強く、成長するために。ボスからわき出るアイデアが尽きることはない。