日本ハム・伊藤 無念の五回途中降板 三回、右脚に打球直撃「申し訳ない」
「広島6-3日本ハム」(2日、マツダスタジアム)
日本ハムはビッグボス采配がズバリ的中し、鮮やかに先制点を奪ったが、アクシデントに泣かされた。
三回2死一塁から清宮がエンドランを決める右前打。一、三塁として重盗を敢行し、先制点を奪った。アクシデントはその裏だ。快調に投げていた伊藤の右下腿(かたい)外側に西川の打球が直撃。痛みで前方に一回転して倒れるほどの衝撃に悲鳴が起こった。
新庄ビッグボスは「右脚だったからね。ちょっと踏ん張れないと思ったんだけど、本人が行きたいという気持ちと。それに応えてあげたいから」と志願する思いを尊重した。
それでも五回。伊藤は無死から2連続四球を与えて降板。3番手・鈴木が3四死球に3点二塁打を浴びてこの回6点を失い、試合は決まった。
伊藤は「志願して行ったからには、しっかりとあのイニングを完了させなければいけませんでした。後の投手に苦しい場面で投げさせる結果になり、申し訳ない気持ちです」と悔しい思いを口にした。
2カード連続勝ち越しを逃したが、新庄ビッグボスは3日から甲子園に帰還する。「甲子園の大歓声の前で選手はプレーできる。気合入っているだろうし、楽しみだろうし、経験の一つとして、楽しみながらグラウンドで暴れてほしいですね」と“故郷”での仕切り直しを誓った。