巨人ドラ1大勢は別格 超新星の誕生予感158キロ 阪神スコアラー「やっかい」

 「オープン戦、日本ハム4-1巨人」(6日、札幌ドーム)

 衝撃デビューの3日後、その衝撃を上回って見せた。巨人ドラフト1位・大勢投手(22)=関西国際大=が自己最速を1キロ更新する158キロの直球を披露した。この時期に新人が160キロに迫る剛速球を投げ込むのは異例。格の違いを見せつける1回無安打無失点で敵地をどよめかせた。

 七回からマウンドに上がった右腕は、2死で迎えた近藤への4球目に自己最速を更新。「(イニングの)後半、少し悪いところが出た中での158キロだった」。反省点が口を突いて出ただけに、今後の伸びしろはたっぷり。超新星の出現を予感させる投球だった。

 原監督は「いやいや、それは頼もしい限りですよ」と絶賛。一方、阪神・嶋田宗スコアラーは「直球でも変化球でもストライクが取れる。やっかいなピッチャー」としかめ顔だった。

 3日の西武とのオープン戦(東京ド)で実戦デビュー。最速155キロをマークし、本拠地をざわつかせた。今回は前回登板から左肩の開きなどを修正。課題のスライダーでも今川から空振り三振を奪った。日々成長し、結果に結びつけている点も頼もしい。

 今後は先発、中継ぎ、両方での起用を見据えて調整を続けていく。次はどんな衝撃的な投球を見せてくれるのか、期待値は増すばかりだ。

 ◆大勢(翁田大勢=おうた・たいせい)1999年6月29日生まれ、22歳。兵庫県出身。181センチ、88キロ。右投げ右打ち。投手。西脇工、関西国際大を経て21年度ドラフト1位で巨人入団。西脇工では1年春から一塁手としてベンチ入りし2年から投手に本格転向。関西国際大では2年春からリーグ戦に登板。今オープン戦では2試合で勝敗なし、防御率0・00。

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