今成スカウト死去に新庄監督「スカウトが大好きで大好きで仕方ない方。残念」
日本ハムのチーム統括本部スカウトの今成泰章(いまなり・やすあき)さんが2日午後8時35分、劇症型溶血性レンサ球菌感染症のため、埼玉県朝霞市内の病院で死去したことが3日、分かった。66歳だった。
チームはこの日の練習前に黙とうをささげた。訃報を受けて新庄監督は「僕、タイガースのときから今成さんを知っていて、よく声を掛けてもらっていた。『お前は必ず1軍でスターになれるから、しっかりやっておけよ』という声はよく掛けてもらった」と、振り返り「(息子の)今成亮太くんは、昨日は解説をしていて。でも前の日に会いに行かれたみたい。『死んでもスカウトしたい』と言っていて、スカウトが大好きで大好きで仕方ない方だった。自分が目をつけた選手が1軍の舞台で活躍するっていう姿をものすごく幸せに感じていた方だったので。残念で仕方ないです」と、偲んだ。
キャンプ中も話したそうで「10分ぐらい。『どうだ?チームは』みたいな。こっちから観ていると、メチャクチャ選手も元気がいいんで、今年はやったろ、っていう気持ちの選手が多い。“オレの獲った選手を贔屓目で使ってくれ”って言ってた気がする。誰を獲ったか、俺は知らないけど(笑)」と、新庄監督らしく明るく振り返った。
前日に先発した加藤や、上沢も今成スカウトが担当。「そうなんだ。今成さんがいなかったらこの舞台に立てていないから。思いがあるんじゃないですか?ダルビッシュ君も?今成さんの魂をファイターズのスカウトの方達は学んでいると思うから生かして欲しい」と、願った。
今成氏の息子は日本ハム、阪神で活躍した現野球解説者の亮太氏。今成さんは駒大卒業後に新卒のスカウトとして阪神に入団。和田豊、平田勝男、中西清起、桧山進次郎らの獲得に尽力。2003年から日本ハムの関東・東北担当スカウトを務め、ダルビッシュ有、大谷翔平の獲得にかかわった。