日本ハム・新庄Bボス流キャンプ開幕 ど派手登場&熱血指導で心つかんだ

 「日本ハム2軍春季キャンプ」(1日、国頭)

 日本ハム監督の新庄剛志ビッグボス(50)が1日、沖縄県国頭村の「BOSS組」(ファーム)から春季キャンプ初日をスタートさせた。名護市内の宿舎から約30キロ離れた国頭村まで三輪バイク「ゴードン」で移動し、大きなエンジン音とともにど派手に登場。練習では一転、距離を保って選手を見つめ、タイミングを見計らってアドバイスを送った。この日は得点に直結する三塁回りの走塁面に関して入念に指導。まずは走塁革命。新庄流キャンプが幕を開けた。

 静かな国頭村に、ヤンバルクイナもびっくりする轟音(ごうおん)が響いた。名護から約30キロ。海風を浴びながら、三輪バイク「ゴードン」を操っての、超ど派手な球場入り。「きょう、楽しみます」。サングラス越しに笑みを浮かべた。

 報道陣32社108人、ファン278人の度肝を抜く登場シーンは“動”。だが、練習が始まればオンオフを切り替えるかのように“静”に変わった。球場、ブルペンなどに足を運びながら、共通点はまずは練習する姿を見つめること。そして時折、ピンポイントでアドバイス。そんな指導スタンスだった。

 その中で、最も力を入れたのは得点に直結する三塁ベースに絡んだ走塁面だった。三塁タッチアップのスタートの際の姿勢をアドバイス。さらに二塁走者が左前打で本塁を狙う練習では選手を集めて指示を出し、実演してみせた。内容は「(三塁)ベースをストッパーにして(外に膨らまずに)白線の内に入る練習。(返球が)体に当たってくれたらラッキーだからね」。最短距離を走る、さらに相手のミスも誘う抜け目ない走塁のアドバイスだった。

 さらに投手陣には「ペイペイドームを意識して投げろ」と開幕カードのソフトバンク戦の登板をイメージさせた。打撃練習では「打球はいいから、キレを意識して振れ」と短い言葉で思いを伝えた。

 披露された“新庄流”。宮田は「真摯(しんし)に取り組んでる選手、派手さがなくてもマジメにやっている選手、全選手を平等に見てくれる。そのへんが印象的でした」と感想を述べた。選手の心もつかみつつある。

 練習を終えての第一声はダメ出し。「せっかくやっているのにもったいない。練習のための練習をしているような。そういうふうに見えました。練習を試合のようにやってほしい」。辛口で締めた初日。その言葉に、選手の変化とアピールを期待した。

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