【一問一答】新庄監督 トライアウト視察で「全員ほしい」「結果はどうでもいい」

 稲葉GMとトライアウトを視察する新庄ビッグボス(撮影・金田祐二)
 弁当を食べる新庄ビッグボス(撮影・金田祐二)
 白のダウンで登場し、関係者とあいさつを交わす新庄ビックボス(右)=撮影・伊藤笙子
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 「12球団合同トライアウト」(8日、メットライフドーム)

 日本ハム・新庄剛志監督(ビッグボス)が視察に訪れ、前阪神・高野や前巨人・山下らを評価した。

 過去に楽天・野村監督や中日・落合監督の例はあるが、近年で監督が自ら視察するのは異例だ。並んで座った稲葉GMとともに熱心に選手の動きに目を配り、球団に自身の考えを伝えることを明かした。

 新庄監督の主な一問一答は以下の通り。

 -昨年は選手としてトライアウトを受けた。選手の気持ちが分かるのでは?

 「全員、ほしいっすね。僕がプロ野球選手になりたくて受けて、気持ちすごい分かるんで、少しでも良いところをと見てましたね」

 -トライアウトは発掘の場になる。目に留まった選手は。

 「いますね、いますね。(前阪神の)高野君、台湾出身の(今季台湾でプレー)。高野君のカットボールが目に付いたのと、金田君、オリックス。野手では(前楽天の)中村君。ジャイアンツの山下君て、ファームで首位打者を取っているんですよね?面白いですよね。でも、肩の方がちょっと気になったかなと。もし、ウチが取るのであればDHとかでも面白いかなと思います」

 -稲葉GMと相談して。

 「ほぼほぼ稲葉GMに。僕は案を言って、あとは(任せる)。見る目はGMの方があるので」

 -どんなところに注目しているか。

 「足の回転。やっぱ足の速い選手と肩の強い選手というのは衰えが無いと思うんで、まだ若いしね。あと打席の中では、結果とか僕どうでもいいんすよ。いかに早いタイミングを取って、見極めて、バンッと振れているかというところを見てたんですけど、やっぱりちょっとタイミングが遅い感じはしたし、打ち損じも多かったんじゃないかと思うんで。そういうとこ。結果は良いんですよ」

 -データや資料を見ていたが燃えている選手は。

 「みんな燃えてますよ。ただ、ちょっともったいないなというのは、ベンチでずっと座ってなくて、いろんなポジションで。野球ってさ、すべて打球が飛んでくるわけじゃないから、アピールどんどんしてほしいです。ウォーミングアップ1つでも、足の回転さえ見れば面白いとなるし、キャッチボールでも外野のライトとセンターでこんなボール投げていたらと思うのに、そういう…照れ隠しがあるのかなとも思うし」

 -今年のトライアウトに出る考えはあったか。

 「ないないないない。それはない。今年は勉強の方をしていたから、トレーニングはもう趣味程度にやっていたくらいで」

 -見ていて自分もグラウンドに立ってみたいと思ったか。

 「ないですね。今はもう本業のテレビが忙しいので。(隣にいた球団広報にツッコミを入れられ)あ、監督?監督の、すみません」

 -高野は去年一緒に出ていた。

 「台湾まで行って、修行してきて、また戻ってきて、多分彼もラストだと思うんですけど、気持ちというのは結構大事にしたいタイプだし、しっかりマウンドにも僕たちにもあいさつをして、ああいう人間性っていうのは大事だと思うから、ああいう姿勢というのはユニホームを脱いだ後でも必ずプラスになると思うし、去年より球の切れは全然よかったですね。まあこればっかりはね、分からないですね。後のことは」

 -今日のファッションのテーマは。

 「服装?寒さ防止ですよ。『あ、屋根があるから寒くないな』と思って、去年か?勉強たのために僕、ファームの試合でここ(メットライフ)に来ていたから、こそっと。『中間空いてたわ』と思ってのファッション。あのここ(腰)にね、これ(充電式の加熱ベルト)をつけているんですよ。充電式の暖かいやつ。これめちゃくちゃ暖かいから。おすすめ」

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