菅野は巨人残留 10月に海外FA権取得も今オフのメジャー挑戦断念
巨人の菅野智之投手(32)が5日、今季取得した海外FA権を行使せず残留することを発表した。右腕は昨オフにポスティングシステムを利用し大リーグへの移籍を模索したが、熟考の末に残留していた。
菅野は昨オフの契約更改時に「まだチャンスを失ったわけではない。オフにもう一回メジャーに挑戦したい」。今季の海外FA権取得を見据え、球団からの複数年提示を断り単年契約を結んでいた。
しかしメジャーを目指す菅野にとって今季は苦しいシーズンだった。度重なる故障に悩まされ4度の出場選手登録抹消を経験するなど6勝(7敗)止まり。7月には選出されていた東京五輪野球日本代表を辞退していた。
10月に海外FA権を取得した際に「長く1軍でプレーできたことの証しなので素直にうれしいです。野球人生の励みにして、さらに自身を高めていけるようにしたいです」と語っていた菅野。目標をまだたどり着いていない日本一へと定め、来季も全力で腕を振り続ける。