オリックス・山本 9回1失点141球熱投も悲願届かず「今季一番気持ちのこもった投球」

 「日本シリーズ・第6戦、オリックス1-2ヤクルト」(27日、ほっともっとフィールド神戸)

 オリックスは悲願に届かなかった。ただ、自己最多の141球が示したエースの誇り。「今シーズンで一番気持ちのこもったピッチング」。チームは延長12回の末に力尽きた。それでも山本が神戸で見せたマウンドは圧巻だった。

 極寒の中での熱投だ。悔やまれるのは先制を許した五回。先頭・オスナに中前打を許し、続く宮本の犠打に足を滑らせたが、尻もちをつきながら一塁送球でアウトに。しかし、2死二塁から塩見に初球のフォークを左前へ運ばれて先制された。

 志願した。山田、村上、サンタナのクリーンアップを3者連続三振に封じた八回の後、高山投手コーチと握手を交わした。交代かと思われたが九回のマウンドへ。「調子が上がっていたので」。終わってみれば9回1失点。日本シリーズでは球団最多の11奪三振。後は祈るように戦況を見守った。

 充実の期間だった。第1戦は奥川との投げ合いで先にマウンドを降りた。それでも相手打線との勝負は貴重な時間だった。「真剣勝負を楽しめた」。チームを勝たせられなかったが、今シリーズでのマウンドは色あせない。

 さん然と輝いた1年だ。最多勝に輝くなど投手4冠で沢村賞。「これから強いチームになっていけたら」。夢の続きは持ち越し。来年は最後に笑う。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス