ヤクルト・山田、神戸で決める 起死回生同点3ラン 日本一持ち越しも、絶対大丈夫!

 「日本シリーズ・第5戦、ヤクルト5-6オリックス」(25日、東京ドーム)

 集中力を高め、ヤクルト・山田がバットを振り抜いた。手に残る確かな感触が教えてくれた、打球の行方。力強く拳を握った。「結果が出ていなかったので、何とかここでという強い思いを持っていきました」。シリーズ待望の1号。ついに、目覚めた。

 3点を追う八回だ。塩見、青木が四球を選んで無死一、二塁。球場内がどよめき、盛り上がる中で打席へ向かった。カウント3-1からの5球目だった。

 「ある程度、頭に変化球もあるなってありました」と準備していたチェンジアップを強振。打球は左翼・吉田正が一歩も追わない完璧な弾道を描き、試合を振り出しに戻した。日本シリーズでの本塁打は15年の3打席連発以来。通算4本目は大杉、池山に並ぶ球団最多タイとなった。

 CSファイナルSから苦しい時間を過ごしてきた。鋭い打球が野手の正面を突くなど、惜しい当たりばかり。日本シリーズは4試合目までで打率・143だった。「真っすぐを待てば変化球、変化球を待てば真っすぐ。そういう運もないのかな」。ポストシーズン4安打目が待望の一発となり、輝きを取り戻すきっかけをつかんだ。

 この日、53歳の誕生日を迎えた高津監督はバースデー日本一を逃した。それでも「これで吹っ切れてくれたらいい。練習では悪くなかったので」と復調の兆しを喜んだ。

 日本一まで、あと1勝だ。全ては、最後にみんなで笑うため-。山田は言葉に力を込める。「また新たな気持ちで、神戸で戦うしかない。何とか勝てるように、粘り強い野球をしたい」。20年ぶりの頂点まで、全員で駆け抜ける。

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