ヤクルト・伊藤投手コーチ “吉田正封じ”だ「キーになる打者」
「日本シリーズ・第3戦、ヤクルト-オリックス」(23日、東京ドーム)
ヤクルトの伊藤智仁投手コーチ(51)が22日、20年ぶりの日本一奪還へ“吉田正封じ”を鍵に挙げた。敵地での2戦を終え、1勝1敗。奥川、高橋の両先発が快投を見せ、これまで9打数1安打と抑え込んできた相手の好打者を、第3戦以降も抑え込みたい。
まだ戦いは始まったばかりだ。伊藤コーチは、吉田正について「たまたまヒット1本に抑えていますけど、野手の正面をついたりとかが多い」と改めて要警戒。「キーになる打者」と言葉を続けた。
ゴールの見えた短期決戦でもある。この日行われた先発陣の練習では、「あまり欲を出さずに、打者一人一人。フレッシュなリリーフもたくさん待機しているので、いけるところまでいって、試合を作ってくれたら勝機は出てくる」と序盤からフルパワーを求めた。
第1戦でサヨナラ打を許した守護神・マクガフに対しても、「1試合くらいで揺らぐことはない。やられることもあるけど、それを引きずらないように」と変わらぬ信頼を口にした。最後まで投手陣一丸となって、勝利へけん引する。