ヤクルト・高津監督 今年こそ打倒パ 9年連続日本一絶対阻止「何とか4つ勝ちたい」
ヤクルトの高津臣吾監督(52)が19日、恩師である野村克也元監督へ恩返しの日本一を誓った。選手として4度頂点に立った舞台に戻ってきた指揮官。「必ずいい報告をしに行きたい」と亡き恩師へ、20年ぶりとなる歓喜の白星を届ける。
変わらない思いで、選手たちへの信頼を貫く。前日会見では「つながりや和を大事に。みんながヒーロー、みんなが勝ちにつながるプレーをしてくれると信じています」。一人の力だけではたどり着けなかった大舞台だけに、最後までチーム一丸で挑戦する。
2015年のシリーズには投手コーチとして参戦するもあと一歩及ばず。「短期決戦は『徹底的に』が鉄則だと思っています」。選手として4度立った頂点も、届かない悔しさも忘れたことはない。
「僕はこのマウンドを最後に全力を尽くして終わろうとか、そういう気持ちで毎試合マウンドに上がっていました。転機にも思い出にもなるのが、シリーズだと捉えています」
セの覇者として、見せたい意地がある。8年連続でパ・リーグ球団に渡している日本一のイス。「何とかここでパ・リーグを止めたい」と意気込む。シーズンではなかった延長戦についても「全部投げても7試合。(救援陣も)頑張ってもらおうと思います」と出し惜しみはしない覚悟。決戦前夜に、異例の非公開練習も実施した。
「全て使いたい。登録している40人全て使って、何とか4つ勝ちたいと思います」。一戦必勝で勝ち取ってきた日本一への道。最後まで走り続ける。