国学院大初の2連覇 指名のオリックスに続いた!主将の福永2冠
「東都大学野球、国学院大5-2中大」(29日、神宮球場)
国学院大が快勝し、2季連続3度目の優勝を決めた。オリックスから3位指名を受けた福永奨捕手(4年・横浜)が主将、主軸、扇の要と3つの重責を全うし、同大学初の連覇に貢献。最高殊勲選手と捕手のベストナインの2冠に輝き、ラストシーズンを飾った。
ウイニングボールをミットに収め、福永はマウンドへ駆け寄って歓喜の輪に加わった。「自分たちのやるべきことができた」と達成感あふれる春秋連覇。「いつも通りやっていこう」と仲間を鼓舞した思いが結実した。
ドラフトで指名されたオリックスのパ・リーグ制覇に続く形で、優勝旗を手にした。主将、正捕手に加え、4番という重責も加わった今季。「自分の持ち味は勝負強いところ。チームが勝つバッティングをしていこう」と気負わなかった。
この日も初回2死一塁から左前へ運んで先制劇を演出し、3投手をけん引した。鳥山泰孝監督(46)も「背負っているという感覚は本人にはなくて。それを力に変えられるだけの人間としての器を持っている」と称える。
今春に逃した個人タイトルもつかんだ。「(ベストナインへ)打率、本塁打はすごい重要だな」と指揮官とともに打撃を磨き、打率・323、2本塁打、7打点。残す栄冠は日本一のみだ。「神宮大会を目指していかないと」。視線はすでに前を向いている。