花巻東サヨナラで決勝進出 監督の長男・麟太郎“親子鷹”で初聖地へ
「秋季高校野球東北大会・準決勝、花巻東4-3八戸工大一」(24日、石巻市民球場)
花巻東が決勝へと進出し、18年以来4年ぶり4度目となる来春センバツ出場を当確させた。エース左腕・萬谷大輝投手(2年)が10回9安打3失点の完投星&サヨナラ適時二塁打の活躍。佐々木洋監督(46)と長男で高校通算47発の佐々木麟太郎内野手(1年)にとっては、初めて親子鷹での甲子園出場を手中にする大きな1勝だ。
麟太郎は「3番・一塁」で先発し、3打数無安打に終わった。ただ、初回1死二塁ではスタンドインまであとわずかの右飛。二回2死一、三塁での第2打席は申告敬遠されるなど、怪物スラッガーの片りんを漂わせた。
チームは昨秋、東北大会準決勝で敗退。春の甲子園切符を逃しただけに指揮官も「選手に感謝しています」とナインを称えた。
来年1月にセンバツ出場は決まるが、大舞台へ向け「佐々木麟太郎を中心としたバッティングを見せていきたい」と主将の田代旭捕手(2年)。183センチ、117キロと規格外なスケールを誇る左の大砲・麟太郎は、紛れもなくチームの柱。大谷を輩出した花巻東から、新たなスター候補が聖地に舞い降りる。