松坂引退登板 日本ハムは栗山監督、選手が総立ちで投球見守る 怪物はベンチ前で一礼

1回、最後の登板を終え、山川(右から2人目)らナインと握手を交わす松坂(中央)=撮影・西岡正
引退登板を終え辻監督に迎えられる松坂(撮影・金田祐二)
 松坂にあいさつする(左から)高浜、近藤、浅間、万波(撮影・金田祐二)
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 「西武-日本ハム」(19日、メットライフドーム)

 西武・松坂大輔投手が引退試合として先発。打者ひとり、横浜高校の後輩でもある日本ハム・近藤健介外野手と対戦し、5球を投げて四球を与えた。

 偉大なレジェンドの投球を、日本ハムも栗山監督をはじめとした首脳陣、選手が全員立ったまま投球を見守った。登板が終わると、松坂は走って日本ハムの一塁ベンチ前へ向かい、深々と頭を下げた。

 「本当は投げたくなかったですね。今の体の状態もありましたし、この状態でどこまで投げられるのかというのもありましたし」と語っていた松坂。今できる精いっぱいの5球だった。初球は118キロで高めに浮くボール球。2球目は118キロ外角球でストライクを取った。だが、制球が定まらず、3球目は117キロ、4球目は116キロで3-1。大きな拍手が起こったが、最後も116キロで内角に大きく外れ、近藤もスイングできなかった。

 それでも、松坂は充実の笑顔。三塁前で出迎えた辻監督と握手し、仲間とハイタッチをかわし、客席の拍手に手をあげて応えた。

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