ロッテ首位浮上!M6!益田、球団タイの37S「目の前の勝ちを取りにいく」
「西武1-2ロッテ」(18日、メットライフドーム)
一発同点。1点差の九回2死。最後は宝刀のシンカーで中村から空振り三振を奪った。ロッテ・益田直也投手がグラブをたたき「よっしゃー」とほえる。チームは9月30日以来の首位再浮上。自身は自己最多、02年に小林雅英がマークした球団タイの37セーブ目をマークし、喜びをかみ締めた。
すでにセーブ王を確定させている右腕がいるから優勝争いができる。「うれしいけど、特に『やったー』みたいな感じはない。僕にセーブがつくのはチームが勝つということなので頑張りたい」と先を見据えた。
大胆かつ繊細に。1点差の九回1死。森、中村の中軸を迎え、細心の注意を払った。「森からは本塁打、長打だけに気を付けた。西武(メットライフ)ドームは高めにいきやすいので」。シンカーが高めに浮きやすいというマウンドの形状。「いつもより意識して」低めへ投じ、連続三振で火消しを果たした。
目標の人に並んだ。小林雅英氏からは投手コーチ時代に厳しい指導を受けた。「基本ボロカス言われたので、雅さんの記録だったら頑張って抜いてやりたい」と笑う。優勝マジックはひとつ減り「6」。リーグ最多65試合の登板数も「疲れてるなんて言ってないで、みんなで目の前の勝ちを取りにいく」と益田。タフネス右腕が全力で栄冠をつかみにいく。