斎藤佑樹 最後まで消えなかった情熱「トラックマンのデータでもいい数字が」

 「トラックマンのデータでもいい数字が出ているんです」。昨秋の右肘じん帯断裂からの復帰2戦目。7月21日のイースタン・ロッテ戦で1回1安打1失点の内容だった日本ハム・斎藤佑だが、その目には希望の光が宿っていた。

 ボールの回転数や軸、角度などのデータが得られる最先端の測定器。その各種数値に「NPBの平均からずれている。132キロのスピードでも打者を差し込めている。トラックマンはすごく面白い」と少年のような屈託のない笑みで語った。高校時代のような150キロの速球はない中で「新しい組み立て」という遅球のみの配球術、それが自信を持って臨んだ最後の賭けだった。

 現実は厳しかった-といえば簡単。プロでは度重なる故障で成績が出ず、その野球人生前半とのコントラストに世間からは好奇の目も注がれた。ただ、常に向き合っていたのは自分と野球だけ。乗り越えられなかった壁は多かったかもしれないが、情熱は最後まで消えなかった。(デイリースポーツ・日本ハム担当・島田敬将)

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