原巨人 政権ワーストタイ10連敗 まさかの急展開、CS争いどうなる
「巨人7-8広島」(16日、東京ドーム)
敗戦が決まった瞬間、ベンチの首脳陣、選手はぼう然とした。最大8点差から1点差まで迫ったが白星が遠い。巨人は1分けを挟み10連敗。17年の球団ワースト13連敗以来、球団史上4度目の2桁連敗となった。さらに原政権下の10連敗は06年以来ワーストタイだ。
原監督は険しい表情を浮かべ、真正面から事実を受け止めた。「それは現実としてね。やっぱり、まだまだ残り試合あるわけだから。そっちの方向を向いて、いくしかないでしょうね」。必死に言葉を絞り出した。
七回に5点を奪い、3点を追う九回は広島の守護神・栗林を攻めた。2死一、二塁からウィーラーの適時二塁打で7-8。だが、なおも2死二塁で中田は空振り三振に倒れた。
歴史的な貧打にあえいでいたが直近2試合では計14点。原監督は「少し、何となく一体感みたいなものがね、できつつあるというところでしょうね」と語った。それでも序盤の大量失点は「やっぱり重かった」と嘆いた。投打の歯車が、かみ合わない現実は厳しい。
歴史的な大失速は止まらない。今季初の借金2で、4位・広島には3ゲーム差に迫られた。残りは4試合。CS切符をつかみたいが、それすらも危うい雰囲気だ。