史上初!同一高校バッテリーW1位指名 小園はDeNA、松川はロッテ

 「プロ野球ドラフト会議」(11日、都内ホテル)

 ドラフト史上初の快挙だ。市立和歌山の小園健太投手(18)がDeNAから、松川虎生捕手(17)がロッテから、ともに1位指名を受けた。同じ高校のバッテリーが、それぞれ同一年度ドラフトで1位指名されるのは史上初。2人で日本代表バッテリー結成を誓った。

 「虎生(松川)と一緒にプロ野球選手になれるのはうれしい」。喜びを語った小園は、阪神との競合の末に自身を引き当ててくれた三浦監督のような球界を代表するエースを目指す。「ストレートはもちろん、カーブが印象的です。緩急など投球のことを聞いてみたい」と「ハマの番長」に弟子入りを志願。その教えで、シーズン20勝、通算200勝、さらに最優秀防御率とビッグな目標を掲げた。

 松川は1位指名に「ビックリ」と驚きの表情。それでも、「小園がうれしそうな顔でグータッチしてくれた」と控室での様子を明かすと、満面の笑顔に変わった。「ホームラン王をとりたい」と宣言した松川だが、相手が“相棒”であっても真っ向勝負だ。リーグは別となるが、「(小園の)持ち味である真っすぐを負けないように打ちたい。バックスクリーンで」とプロでの対戦を心待ちにした。

 別々の球団となったことには「さみしい」とお互いに本音をポロリ。バッテリー再結成のチャンスを望んだ。東京五輪を見て「自分が将来、日本代表で投げる姿をイメージした」と小園が夢を語れば、松川も「強く思います」と、その球を受けたい意思を明かした。中学から6年間コンビを組んだ小園と松川。プロの世界も、深い絆で歩んでいく。

 ◆小園 健太(こぞの・けんた)2003年4月9日生まれ。大阪府貝塚市出身。185センチ、90キロ。右投げ右打ち、投手。小1から野球を始め、貝塚第一中時代は貝塚ヤングでプレー。中3時にヤングリーグ全国制覇。市和歌山では1年春からベンチ入り。最速152キロ。球種はスライダー、カーブ、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ。

 ◆松川 虎生(まつかわ・こう)2003年10月20日生まれ。大阪府阪南市出身。178センチ、98キロ。右投げ右打ち、捕手。小1で軟式野球を始め、小4から泉佐野リトルでプレー。鳥取東中時代は貝塚ヤングで中3時に全国制覇。市和歌山では1年春からスタメン入りし、2年秋から主将。高校通算43本塁打。二塁送球タイム1秒9。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス