ソフトバンク千賀 泥沼連敗止めた 辞任意向の指揮官「個人的なことは置いといて」

 「ソフトバンク3-1オリックス」(10日、ペイペイドーム)

 泥沼の連敗を止めたのは、やはりエースだった。2点リードの八回、安打2本と死球などで1死満塁を招き、ソフトバンク・千賀滉大投手(28)はギアを入れ替えた。「まだ余力は残っている感じだった。とにかく出し切ろう」。4番杉本を三ゴロに仕留めると、続くT-岡田にはこの日最速の158キロでバットに空を切らせて三振。大きな雄たけびを上げた。

 8回5安打1失点で、今季2度目の2桁となる11奪三振と圧倒。チームに10月の初白星をもたらし、この日のV逸を免れた。

 今季限りで辞任する意向の工藤監督は、試合前に自身の進退を問われると「今の段階でお話しできることは何もない」と説明。さらに「まだシーズンも途中なので。まだCS進出も可能性がないわけではないし、可能性がある限りはみんなで戦っていく。個人的なことは置いといて、ということでよろしくお願いします」と語った。

 3位・楽天とは5・5ゲーム差。諦めることなく、最後まで戦っていく。

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