「関甲新学生野球、新潟医療福祉大４－０山梨学院大」（２日、白鴎大グラウンド）

　豊作とされる大学生サウスポーの中で存在感を高めた。最速１５０キロ左腕で今秋ドラフト候補の新潟医療福祉大・桐敷拓馬投手（４年・本庄東）が、ＮＰＢ１１球団２５人のスカウトの前で９回２安打完封。二塁すら踏ませない快投を披露した。

　安定感抜群の１０５球だった。ロッテのスピードガンでこの日最速１４８キロの直球に加え、「スライダーがよかった」と１０奪三振。チェンジアップ、フォークも自在に操り、相手打線に的を絞らせなかった。

　同世代に西日本工大・隅田、筑波大・佐藤隼、関学大・黒原ら好左腕がそろう中、ヤクルト・小川ＧＭは「上（位）の方で指名されるんじゃないですか」と評価した。全国のライバルに「負けられない」と桐敷。完成度の高さでアピールを続ける。

　◆桐敷　拓馬（きりしき・たくま）１９９９年６月２０日生まれ、２２歳。埼玉県鴻巣市出身。左投げ左打ち。投手。１７８センチ、９０キロ。屈巣小１年から屈巣ニュースターズで野球を始める。川里中では行田シニアに所属。本庄東では１年夏からベンチ入り。新潟医療福祉大では１年秋からリーグ戦登板。球種はスライダー、ツーシーム、チェンジアップ、フォーク。