広島商 広陵撃破で24年ぶりV王手 名門校対決制し10年ぶり秋季中国大会切符

 「秋季高校野球広島大会・準決勝、広島商8-4広陵」(2日、しまなみ球場)

 準決勝2試合が行われた。名門校同士の一戦は広島商が広陵を8-4で下し、10年ぶりの秋季中国大会(22日開幕・山口)出場を決めた。先発した1年生左腕・加藤優平投手が七回途中2失点の好投。尾道商は20安打20得点の猛攻で広島工大高に大勝した。決勝と3位決定戦は3日にしまなみ球場で行われる。

 投打ががっちりかみ合った。機動力を生かした緻密な攻撃が伝統の広島商が13安打8得点を挙げ、21年ぶりとなる秋季大会決勝の舞台に駒を進めた。

 1-1の五回だ。打者一巡10人の猛攻で一挙4点を奪い、勝ち越しに成功すると、九回にも5連打の集中打を浴びせ3点を加点した。投げては先発した1年生左腕・加藤優平投手が七回途中2失点と力投。2番手の2年生左腕・浴口光介投手も好リリーフを見せ、広陵の強力打線をねじ伏せた。

 主将の植松幹太内野手(2年)は「先に点を取ってリズムに乗れた」と笑顔。荒谷忠勝監督(45)は「よく頑張ってくれたと思います」と奮闘した投手陣をねぎらった。

 夏は昨夏の独自大会を含めて3連覇を目指したが、3回戦で崇徳に敗れ、2年ぶりとなる甲子園出場の夢が途絶えた。「3年生はコロナで難しい状況の中、悔しい思いをさせた」と荒谷監督。それでも先輩たちの悔しさを胸に刻んで新チームが始動。3季連続の聖地を狙っていた広島新庄に初戦でコールド勝ちを収めて勢いに乗ると、以降は接戦を勝ち抜いた。この日は伝統校対決を制し「2年生がよく頑張ってくれた」と指揮官はたたえる。

 3日の決勝では尾道商と激突する。「公立校で商業高同士というのは感慨深いものがある。あすはあすで違った意味でしびれる試合かなと個人的に思います。商業の教員なので」と目をぎらつかせ、「優勝しかないです」と言い切った指揮官。伝統の“広商野球”を体現し、1997年以来、24年ぶりとなる秋の頂点に立つ。

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