「中日５－２巨人」（２８日、バンテリンドーム）

　このままだと、好投の柳を見殺し－。だが、そうはさせなかった。中日・福留が１－１の八回１死一塁から、中川のスライダーを完璧に捉え、右翼席へ勝ち越しの４号２ラン。レジェンドの大仕事に、着弾から一瞬遅れて大歓声が湧き起こった。

　実にチーム１０試合ぶりのアーチ。自身の持つチーム最年長本塁打の記録を更新して生還すると、出迎えた好投の右腕にひと言ふた言。「『もう１回行けよ、最後まで行けよ』と冗談を飛ばしました」と歓喜のシーンを上機嫌で振り返った。

　これで本塁打を打てばチームは３連勝。いずれもスタメンで勝利を手繰り寄せた。「そこはユニホームを着てる以上、目標として持ってます」。４４歳の年齢は関係ないことをバットで示した。