愛媛 新田がサヨナラ勝ちで4強入り 「絶対的な存在」は不在でも一丸

 「秋季高校野球愛媛大会・準々決勝、新田4-3川之江」(26日、今治市営球場)

 夏の甲子園にも出場した新田が、サヨナラ勝ちで4強入りを決めた。

 2点をリードされて迎えた九回、1死満塁から主将の山内欣也内野手(2年)の適時打で1点を返す。2死となって打席には4番・乗松慶太内野手(2年)が入った。「つなぐ意識だけ。初球からいこうと思っていた」と、初球の直球を振り抜いた。打球は右翼フェンスを直撃。二塁に到達した乗松は、サヨナラ勝利を確認すると、控えめに両拳を握りしめ、歓喜の輪に加わった。

 前チームは主将で4番でエースで正捕手も務めた古和田大耀捕手(3年)が、強烈なリーダーシップを見せた。新チームでは突出した存在はおらず「チーム力」で勝負する。岡田茂雄監督(45)は「絶対的な存在がいないので、束になるしかない」と、目指すべきチーム像を語る。

 今大会は、甲子園初戦で完投したエース・向井駿貴投手(2年)の状態が上がらない中で、代わって先発した森慎之助投手(2年)が9回3失点で、2戦連続の完投勝利。岡田監督も「森がエースナンバーをつけてもいいぐらい」と、絶賛する状態の良さを見せている。

 四国大会出場まであと1勝。「四国大会にいかないと甲子園はない。1戦1戦を大事に戦いたい」と山内。夏春連続出場へ、目指すは勝利だけだ。

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